JIN:Rがリリースされた当初、既存JINユーザーを切り捨てる形となって、各方面で物議をかもしていました。
そして、JIN:Rはブロックエディタ対応としては完全な後発組なので、他のテーマとの差別化が課題だな?と思っていました。
検索結果で表示するサイトでJIN:Rのサイトはほぼ無いこともあって、JIN:Rのことは完全に忘れていました。
そんな中、twitterで流れてきたJIN:Rの話の中に、おっ!と思ったことがあったので書いてみたのがこの記事です。
JIN:Rの話をきっかけとして、
- なぜJIN:Rは情報販売できる仕組みを導入したのか?
- コンテンツ販売は情報配信スタンドを使うのとWordpressのどちらが正解か?
というようなテーマで書いています。
JIN:Rが有料コンテンツブロックを導入
WordPressテーマ「JIN:R」はVer1.10から「有料コンテンツ」のブロックを導入しました。
https://jinr.jp/manual/premium/
Stripe決済導入して記事を有料化できるブロックがJIN:Rで導入されたというわけです。
Stripe決済を入れて記事を有料化するのは別に目新しい機能ではありません。
プラグインを使えば今までも簡単に実現できました。

つまり、やりたい人ならば今までも、別のテーマでもできていたことなのです。
なぜ、JIN:Rが有料コンテンツブロックを導入しなければならなかったのか?
noteの人気上昇⇒Wordpress離れが加速
JIN:RがStripe決済機能を持った有料コンテンツブロックを導入した経緯は、noteの人気がすごくて、Wordpressサイト⇒noteに切り替える人が増えたことでしょう。
SEO的にもnoteの方が有利ですし、マネタイズする手段もありますから、Wordpressサイトを自前で運用するメリットを感じない人が多くなってきています。
WordPressサイトはアップデートやセキュリティリスクなど、常にメンテナンスするのが結構面倒なのも大きなデメリットです。
そうなると、Wordpressユーザーが減りますから総論としてWordpressテーマの売れ行きも悪くなるわけです。
後発テーマとして差別化できていない現実
noteではなく、Wordperssサイトを運用している人のテーマはSWELLのシェアが圧倒的です。
WordPress人口が減る中、二番煎じのブロックエディタ対応しただけのJIN:Rは見向きもされない環境が整ってしまっています。
そういう状況を見て、JIN:Rはnoteに寄せていったのかと思います。
StripeやPaypalを使えば、noteやBrain、Tips等の情報配信スタンドよりも手数料が下がりますので、テーマにその機能があれば、JIN:Rを購入するメリットがあるというわけです。
しかし、個人でStripe決済を導入する時に問題となるのが、Stripeのアカウントを作るのが結構手間だということ、さらに、販売するときの特商法の扱いが問題になります。
オンラインで販売する場合は、個人情報(名前や住所)をサイトに提示しないといけないと思いますので、そこのハードルはnoteやBrain、Tips等よりは上がると思います。
個人サイトで有料記事を販売するリスク
決済機能を導入すると、トラブルの対応を全て自分で行う必要がありますので、実際のところそれほど利用されることは無い機能なのではないか?と思います。
高い手数料を払ってもトラブルフリーな方が良いと考える人は多いのです。
JIN:Rの有料コンテンツブロックは利用規約で利用者がすべての責任を取ることが明記されています。
こんなこと書かれていて、使う人がいるのかはなはだ疑問です。この辺の感覚もJINの運営会社はユーザーの感覚とズレていているように感じる人も多いでしょう。将来期にはサポートが打ち切られる可能性も否定はできない内容になっています。
当社が運営するWordPressテーマ「JIN:R」には、「有料コンテンツブロック」機能(以下、「本機能」といいます)が提供されています。
本機能の責任範囲に関して
本機能は、本テーマ利用者であるブロガーが、決済サービス「Stripe」を用いて有料コンテンツ販売を導入する際に、それを補助する仕組みです。
ただし、当社は「有料コンテンツブロック」にまつわるトラブルについて、以下の事項に関する責任を負わないものとします。
- Stripeによる決済処理に関するトラブルおよびその対応
- 利用者が作成した有料コンテンツの品質、内容、適法性に関するトラブルおよびその対応
- 利用者が設定した有料コンテンツの価格に関するトラブルおよびその対応
- 他社プラグイン利用における本機能への干渉によるトラブルおよびその対応
- テーマの動作環境に満たない条件下での動作不良・トラブルおよびその対応
- 商品の「継続」(サブスクリプション)の支払い方法を設定した場合の解約トラブルおよびその対応
- その他、当社の過失によらず生じたトラブルおよびその対応
利用者は、「有料コンテンツブロック」機能を使用することにより、上記の責任範囲に同意したものとみなされます。
当社は、利用者が本機能を適切に利用するためのサポートを提供することをお約束いたしますが、具体的なトラブル対応については、利用者自身が適切に対処するものとします。
本機能の停止や終了に関する規定
第1項:機能の停止や終了の理由
当社は、以下の理由により、予告なく「有料コンテンツブロック」機能の提供を一時停止または終了することがあります。
- システムのメンテナンスやアップデートが必要な場合
- 法令の変更に伴う対応が必要な場合
- 当社の運営上の都合による場合
- その他、当社が停止または終了が必要と判断した場合
第2項:通知方法
当社は、機能の停止または終了を行う場合、可能な限り事前に利用者に通知します。通知方法は、利用者が登録したメールアドレス宛に送信される電子メールや、ウェブサイト上での告知などを行います。第3項 停止や終了に伴う利用者の義務と権利
機能の停止や終了に伴い、利用者は以下の義務と権利を有します。
- 機能終了後も、利用者は購入者に対して適切なサポートを提供する義務があります。
- 当社は、機能終了後は新規購入は行えなくなるが、既存購入者がコンテンツを閲覧可能となる等、停止終了の原因を解決する最善の措置を講じるものとします。
- 機能停止または終了後、当社は利用者に対し、機能に関するサポートを提供致しません。
第4項:サービス再開時の対応
https://jinr.jp/terms-of-service/
一時的な停止が解消されて機能が再開される場合、当社は利用者に対して、再開時点からのサポート範囲を明確にして通知いたします。
noteとWordpressどっちが良いのか?
ネットで記事を公開する時に、noteとWordpressのどちらが良いのかというのは、運営するサイトの目的によります。
noteのメリット・デメリット
noteを使うメリットは、SEOの強さです。
ただし、SEOが強いと言っても、検索結果には一つのドメインから2つの記事しか表示されない制約があります。noteのドメインがいくら強くてもnoteの中で優先順位が付くことは覚えておいた方がよいです。
アフィリエイトをメインに行うなら、noteはURLを張れるサイトに制限がありますので向いていません。
デザインなどにこだわりがある場合もカスタマイズは出来ませんからあくまでもテキストメインのサイトになります。
また、noteは垢BANのリスクが常にあり、そうなってしまうと他のサイトにデータを移せませんし、独自ドメインも使えません。
WordPressのメリット・デメリット
WordPressのサイトが向いている人は、コンテンツの制限を受けたくない、独自ドメインを使いたい、noteには無い機能を使いたいなどの人だと思います。
反面、WordPressサイトの場合はSEOだよりになるので、集客に課題が出てきます。
まとめ:noteとWordpressの併用がベスト
JIN:Rの有料コンテンツブロックは有りか無しか?と言ったら、別に無くてもいいと個人的には思います。
なぜかと言えば、Wordpressサイトを運営している人であれば、Wordpressだけ、noteだけのどちらかに絞ってしまうのはリスクがあるからです。
個人的に、いいと思うのは、noteとWordpressサイトを2つ運用することです。
有料記事はnoteで販売しつつ販売にまつわるトラブルを回避しつつ、noteからWordpressサイトへリンクも張ることでSEO対策にもなります。
世の中の人は殆どそのような運用になっています。
noteの手数料をケチりたい気持ちはわかりますが、Stripeで自前決済する場合は、それなりのリスクがあることは覚えておいた方がよいです。
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