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WordPress 6.4からPHP8正式サポートが始まる

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WordPress6.4がリリースされました。

WordPressはアップデートを重ねるたびにFSEに向けて進行しており、PHPベースのWordpressから移行しつつあります。

WordPressは着々と別の姿に変化しつつあり、もはや別プロダクト、すでにWordpressとは呼べないのではないか?と思う今日この頃です。

個人的には、Wordpressは既に十分な機能を持っており、これ以上多機能になったとしても、個別の案件の制作が楽になったり速くなるということはあまりなく、むしろ不要な機能が増えることになりかねないと思います。

WordPress6.4はPHP8に正式に対応

レンタルサーバーのPHPのバージョンの初期状態がPHP8になっていますが、Wordpress 6.3まで、実はPHP8に正式対応していませんでした。

もちろん、Wordpress6.3はPHP8でも問題なく動きます。

WordPressがPHP8を正式サポートしていない間は、公式プラグインもPHP8に対応しなくてもいいということです。

しかし、Wordpress 6.4からPHP8を正式にサポートしました。

有名なプラグインは既にPHP8対応をしていると思いますが、PHP8をサポートしていないプラグインは今後は徐々に消えていく運命でしょう。

PHP8導入のメリットは高速化

高速化: JIT コンパイル

まず、バージョンアップによる一番の違いはJIT(Just In Time)コンパイラの実装です。プログラム実行時にプログラムソースを解析し、重複使用される処理を部分的に機械語にコンパイルすることにより最適化処理を行う機能のことで、処理速度を向上させることが可能になります。

PHPはバージョンアップを重ねるごとにより高速化されていますが、PHP8 ではさらに JIT コンパイルを利用すると、PHP7と比較して最大約3倍のパフォーマンスを発揮することもあります。PHPの処理速度がさらに向上することで業務環境のさらなる改善が期待できます。

参考:https://www.internetacademy.co.jp/trends/it-strategy/php8.html

WordPressユーザーのPHP利用状況

WordPress公式サイトで、Wordpress 6.4リリース直前のWordpressのバージョンやPHPバージョンの利用者比率が確認できます。

WordPress6.3の時点でPHP7.4の利用者が一番多いのですが、PHP8の利用者は全体の30%を超えています。

WordPress 6.4がリリースされたことで、Wordpress 6.4のユーザーが増えると、今後はPHP8の利用者が増えていくことになると思います。

PHP8に移行すべきかどうか?

有料テーマと有名なプラグインだけ使っている人はPHP8に移行するのは簡単です。

全員が全員そういうサポートされた環境を使っているとは限りません。サーバーをPHP8に変更する場合、PHP8にすることでエラーやWarningが発生しないことを確認しなければなりません。

  • WordPressコア
  • テーマ
  • プラグイン

この中で問題となるのはプラグインと自作テーマだともいます。

古いプラグインはPHP8にすると動かなくなったりしますし、自作テーマの場合も保守が必要になるでしょう。

ライブサイトの場合、PHP8に切り替えた時に発生する作業と得られるメリットを天秤にかけてPHP8に移行するか、しないか判断することになります。

まず、PHP8にするメリットを受けられるサイトは多くありません。ですので、多くの場合、レンタルサーバーが現在使用しているPHP提供を止めない限り、PHP8に移行することはまずありません。サイトをリニューアルするタイミングまで、現状維持という判断になるでしょう。

まとめ

WordPress 6.4での一番大きな変更はPHP8のサポートだと思います。

今後、プラグインがアップデートしていく中でPHP8じゃないと動かないプラグインなども出てきます。そのようなプラグインはPHP7のままだとアップデートできず、セキュリティホールがあるままプラグインを使い続けるしかありません。

身近な例として、Contact form 7は利用者が多いプラグインの一つですが、PHP7.4じゃないとプラグイン更新は不可です。PHP5のユーザーは今後セキュリティホールがあっても更新せずに使い続けるしかありません。

そのような背景から、遅かれ早かれ、セキュリティ対策でPHPを上げる必要が出てきます。PHPを上げることで他のプラグインやテーマが動かなくなりますので、大幅が修正が必要な状況になり、そのタイミングでリニューアルすることになります。

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