Arkheテーマの有料プラグインはランニングコストが高いリスクあり
SWELL作者が別ラインで展開しているArkheは公式テーマとして登録されています。
ただし、公式テーマに登録されているArkheは無料版です。
SWELLもSnowmonkeyも有料テーマですので無料版はないので公式テーマには登録されておりません。
ArkheはSWELLの無料版と言ってもいいようなテーマで、記事の更新があまりないような、ブログサイト以外のベーステーマとして使うのであれば十分なものです。
SWELLの弱点は初心者向けのため拡張性が抑えられており、内部はブラックボックスになっている点です。
また、Wordpressコアアップデートやテーマの機能追加などによるテーマアップデートで仕様変更が多く、SWELLは制作向けには使いづらいというのが一般的な評価だと思います。
ライセンス形態がGPL100%で制作向けには嬉しいライセンスになってる反面、制作用途には使いにくいというジレンマがあるわけです。
SWELLはブログ用途で人気がありますが、制作用途では知識がある人から見ればSnow Monkeyの方が使いやすいと感じている人も多いでしょう。
SWELLの遺伝子が組み込まれて作られたArkheですので、Snow Monkeyを使って制作した人たちは『オッ?』と思ったわけです。
なぜなら、Snow Monkeyには重大な欠点があるからです。
この証拠として、Snow Monkeyの提灯記事を書いている人たちのサイトはなぜかSWELLを使ったサイトになっています。
こういう人たちはSnow Monkeyを使って最初は記事を書いていたのでしょうけど、途中からSWELLに乗り換えたということです。
Snow Monkey BlocksやSnow Monkey EditorなどSnow Monkeyと組み合わせて使用するようになっていますが、固定ページは目をつむるにしても、投稿記事を大量に書く時には明らかにSWELLの方が使いやすい。
Snow Monkeyに技術力がないというわけではなく、テーマ作者の方針でブロックエディタで快適に書けるガラパゴスな環境を提供していないだけです。
つまり、ガラパゴスの権化のSWELLをもってして制作向けのマーケットを取りに行っているのがArkheというテーマです。
Arkheの利用者数は?
Arkheは公式テーマであるため、アクティブインストール数と1日当たりのダウンロード数から大まかなユーザー数を把握できます。
アクティブインストール数が1000ということで、思ったよりも少ない印象。
一日の最大ダウンロード数が450程度ですから、それほど利用者は多くないテーマというのが実情です。
SWELLの利用者数は公開されていませんが、以前ざっくりSWELLの販売本数を試算したことがあり、記事にまとめています。
Snow Monkeyを使う場合の費用感
Snow Monkeyは有料テーマでサブスクリプション型式の料金形態で提供されています。
Snow Monkeyのサブスクリプション料金
- Snow Monkey スタンダード(年額課金)
¥15,000 / 1年
- Snow Monkey Pro(年額課金)
¥50,000 / 1年
テーマのアップデートはライセンスは不要で、GPL100%のため、テーマが手元にあれば再配布は自由にできます。
サイト制作で使用しても、テーマ料金は実質かかりません。
Snow Monkeyのビジネスモデルは、テーマ販売というより、有料で1年間フォーラムでサポートを受ける権利を販売することで売り上げを立てています。
1年後に、サポートが不要であれば契約を更新しないでもテーマアップデートはできます。
サブスクリプション契約をしていない場合でも、サポートフォーラムの閲覧はできますので、同じ問題を抱えている人の書き込みがあればそれで解決することも多いと思います。
このフォーラムはテーマ作者が親切丁寧に対応しているので、かなり満足度は高いでしょう。
Arkheを使う場合の費用感
Arkheを無料で使える範囲
Arkheはテーマは公式テーマを使いますので無料です。
Arkhe専用ブロックをプラグイン型式で提供しており、Arkhe Blocksも無料でダウンロードできます。
Arkheの有料アドオン
Arkhe Blocksには、無料版以外にも有料のアドオンがあり、それらを利用するとSWELLにあるような機能が利用できるようになります。
また、フォーラムでの質問やサポートは実質有料となっており、Wrodpress公式テーマなのにWordpress公式サポートではまともにサポートしないという残念な状況はSnow Monkeyと同じです。
Arkhe Pro Pack
Arkheは有料のAddOnを個別に購入・契約することもできますが、全部入りのArkhe Pro Packという年額サブスクリプションを契約をするのがお得になるように価格設定されています。
Arkhe Pro Packに含まれるアドオン
- Arkhe Blocks Pro(買い切り版:¥5,500)
- Arkhe Toolkit(買い切り版:¥3,300)
- Arkhe CSS Editor(単体販売なし)
個人ライセンス | 制作ライセンス | |
---|---|---|
料金 | 6600円(税込) | 9900円(税込) |
ライセンスキーの 利用可能範囲 | ライセンス保有者が自身で運営するサイトのみ | ライセンス保有者が制作するサイト |
フォーラムチケット | 10枚 / 年 | 無制限 |
本ライセンスキーは、以下に定める範囲内でのみ利用可能となります。
https://arkhe-theme.com/ja/terms/#licence
- 「個人ライセンス」により発行されたライセンスキーは、利用者本人が所有するサイトにのみ利用可能とします。
- 「制作ライセンス」により発行されたライセンスキーは、利用者本人が所有するサイトに加え、利用者がサイト所有者本人から依頼されて制作したサイトでも利用可能とします。
Arkheの初期費用は?
Arkheをまともに使うには、有料のAdd-onが必要になりますが、Add-onを個別に買うよりもArkhe Pro Packを購入する方がお得な料金になっています。
通常は、最初にArkhe Pro Packを購入すると思います。
ライセンスは個人か制作かに分かれますが、使いまわし可能というライセンスです。
- Arkhe Pro Pack(個人ライセンス)
6600円(税込) / 1年
- Arkhe Pro Pack(制作ライセンス)
9900円(税込)/ 1年
Arkhe Pro Packの1年後の更新は必要?
Arkheはテーマとプラグインで機能が分離されているので、テーマのアップデートは少ないですし、公式テーマのため無料でアップデートできます。
有料アドオンは、実質的なサブスクリプション契約なので、1年後に再度購入しないと、アップデートができなくなります。
というのも、Wordpressのメジャーアップデートを皆さん当たり前のように行っていますが、一度作ったサイトの場合はマイナーアップデートとメンテナンスリリースだけWordpressコアのアップデートをすれば問題は起きません。
WordPressコアがメジャーバージョンアップして、サイトのWordpressをアップデートしない限りは、テーマやプラグインの更新をしないと問題を起こすといったことはまずないです。
PHPのバージョンやプラグインが古いWordpressバージョンをサポートしなくなる等、そのような不可抗力以外ではWordpressコアのメジャーアップデートは不要です。
まとめ
ArkheもWordpressアップデートのたびに更新が入るテーマで、Wordpressバージョン依存が大変強いテーマです。
公式テーマなので更新通知がガンガンきますので、子テーマを使っているからと気軽にアップデートするとサイトのデザインが崩れるトラブルも多そうです。
また、有料アドオンも機能不足な感があり、よく言えば発展途上、悪く言えば単に未完成なだけです。
1年間のサブスクリプション期間の間に、更新がなくても契約が切れてから機能が追加されるということもあります。
例えば、Arkheには目次機能がありませんでしたが、無料のArkhe Blocksに先日追加されました。
その点、Snow Monkeyは更新は無料ですから、そういう心配はありません。
そういう意味では、Arkheの導入には、テーマがもう少し枯れるまで待った方が良い感じはあります。
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