SWELLは高速なテーマと言われていますが、それはあくまでもPage Speed Insight(PSI)の数値の話だと思います。
サイトの表示速度は最終的にはサーバーの応答速度(TTFB)が支配的になりますので、サーバーとの距離やサーバーの性能の影響を受けますからテーマだけで解決できない問題が多いです。
レンタルサーバーの性能は月額1000円程度のものを使うのが一般的だとおもいますので、サーバーの性能はそれほど期待できませんし、みんなが同じものを使えば差別化できませんよね。
この辺りはSEOは相対評価というのと同じかなと思います。
サイト表示高速化にはキャッシュプラグイン導入が定番
サイトの表示速度を早くする一番効果のある方法は静的ページキャッシュプラグインの導入でしょう。
無料のプラグインでも静的ページキャッシュを提供していますから利用している人も多いでしょう。
しかし、静的ページのキャッシュはPHPが動作しなくなるためページ生成の時間は短縮されますが、それだけではまだ不十分です。
CDNを利用することで、世界中どこからアクセスされても近くのCDNサーバーが配信するようになるので、超高速にサイトが表示できるようになります。
無料のCDNって効果あるの?
CDNは無料で使えないと思っていませんか?
無料で使えても有料と比べたら効果ないんでは?
実はそんなことはありません。
Cloudflareの無料プランなら動的サイトや画像もCDN経由で配信できます(完全ではありません)。

Cloudflare CDNを導入すれば速くなるのか?
Cloudflare CDNを単純に導入しただけでは、IP Proxyと静的ファイルのCDN経由での配信しか対応してくれません。
HTMLサイトの場合はこれでも十分ですが、Wordpressの場合は静的ファイルは殆どないのが特徴です。
だから、Cloudflare CDNを導入しても、結局はサーバーが頑張ってデータを配信していますからあまり意味がありません。
かといって、じゃぁ静的ページキャッシュプラグインと併用すればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、キャッシュがCDN経由で配信されるわけではないのでこれも効果は低いです。
動的ファイルをCDNにキャッシュさせるには?
CDNを導入してWordpressサイトを高速化するには、動的ページをCDNにキャッシュさせる必要があります。
幸いなことに、無料版のCloudflare CDNでもWordpressの動的ページをキャッシュさせることができます。
動的ページをキャッシュさせるには、ページルールというものを自分で書く必要があります。
プラグインを使わないのでもできますが、プラグインを使うことでとても簡単に実現できます。

このプラグインはCloudflare APIと接続して、Cloudfalreの設定をプラグインから行うことができます。
動的ファイル(生成されたHTML)もCDN経由で配信されるので、とても高速にサイトが表示されるようになります。
ただ、Cloudflareを使うと、サーバーによってはGoogleアドセンスの収益が低下するなどの噂がありますので、ご利用のサーバーがCloudflareに対応しているのか確認した方がよいでしょう。
WordPressサイトの高速化はDBクエリを減らすこととの闘い
WordPressサイトは通常のブログなどでは高速化が問題になることは少ないと思います。
しかし、カスタムタクソノミーでタームを登録しまくっていると、タームが1万を超えたぐらいから、クエリが急激に遅くなります。
サイドバーなどでクエリを発行するものが毎ページあると、それだけで遅くなる原因になってしまいます。
WordPressサイトって本当に動的である部分はわずかです。
動的な部分と静的な部分をわけてキャッシュできるプラグイン(Litespeed cache)もありますので、それを使うというのも手だとは思います。
動的な結果を返すクエリ以外は、すべてキャッシュしてしまうというのが一番手っ取り早いのですが、そうなるとキャッシュのサイズが増えてしまうデメリットもあります。
しかし、今のサーバーはSSDが数百GBあるのが普通ですから、積極的にキャッシュしていく方がサーバーの負荷も少なくなると思います。

まとめ
Webサイトでちまちま高速化手法を導入しても、結局はCloudflare CDNを導入した時ほどの高速化効果はありません。
Cloudflare CDNはそれほどに圧倒的な効果があります。
Cloudfalre CDNを使う場合は、DNSゾーンをCloudflareに移してネームサーバーを切り替える必要がありますから、あまり詳しくない人は結構ハードルが高いと思いますが、チャレンジする価値はあります。
DNSゾーンをCloudflareにコピーして、IP Proxyを使うと、レンタルサーバーのメールサーバーが使えなくなりますので、必要な場合はDNSゾーンを書き換える必要がありますのでメールを頻繁に利用している人は注意しましょう。
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